「今度黒沢クンも一緒にみんなで遊ぼうよぉ」
「ウチらも3人だし。ちょうどいいよね」
「今日の放課後とかは?」
盛り上がってるのは女の子3人だけで。
いっちとかけチャンの2人は。
自習課題のプリントをやってるらしく下を向いたまま。
あんなに無視されたら。
フツー気付くよね?
自分に興味を持たれてないって。
それでもあの子たちが。
黒沢たちと遊びたい理由ってなんなんだろ。
…うーん…。
そんなことを考えながら。
クルクルとシャープペンを回していたら。
「…気になるならメールでもしてみればいいのに」
プリントを進めていた里佳が手を止めて。
顔をあげると、ため息混じりにそう言った。

