Penalty★Game


黒沢の言葉が。

さっきの話だってことはすぐにわかった。





「いや、あのね…」





言わなかったわけじゃない。

“黒沢とつきあってるからつきあえない”って。

そう言おうとしたら。

黒沢に口塞がれたんだよ、って。





そう伝えようとしたら。

口元をひきつらせた黒沢が。

私の言葉を遮った。





「俺とつきあってんのに。…浮気とはいい度胸じゃん」

「はぁッ!?」





思いもしなかった黒沢の言葉に。

声がひっくり返る。





浮気!?

誰が浮気したって?!





「いつ私が浮気したっていうのよ!!」

「…どーだか。俺がいなかったらしてたんじゃねぇの」

「なっ…!?」





眉間にシワを寄せ。

吐き捨てるような言葉と一緒に。

黒沢は。

フンッ、と顔をよそに向けた。