“彼氏”っていったってペナルティーだもん。
別に好き合ってるわけじゃないんだから!!
…なんて。
里佳にそう言えたらどんなに楽になるか…。
…黒沢め。
今度こそパシってやるから覚悟しとけ!!
そんなことを思いながら。
教室後ろにできた人だかりに目をやると。
いっちとかけチャンと黒沢。
3人で話しているだけで、周りの女の子の話なんか聞いてる雰囲気が全くない。
「黒沢クンたち待ってる?」
「…忙しいみたいだしいいんじゃない?」
話聞いてないのはわかるけど。
また絡まれでもしたらめんどくさいし。
お腹も空いたし。
放っておこう、うん。
「じゃあ、なんか食べてく?」
「さんせーい。バッグ取ってくるね」
里佳の言葉に返事をすると。
自分の席に向かった。

