……まさか。
まさか、まさか、まさかっ!!
こんな展開にありがちだけど。
ひょっとして黒沢。
小学校のときから私のことを…。
「…それはない」
まるで私の考えているコトがわかっているかのように。
黒沢は眉間にシワを寄せて。
顔の前で“ないない、ありえない”と手を振った。
…違うにしたってさー。
そんなはっきり言うことなくない?
…って。
じゃあ、なんで?
なんで“つきあって”なんて言葉が出るの?
それに。
よく考えなくてもおかしい。
「…なんで黒沢とつきあうのが“ペナルティー”なの…?」
お互い何とも思ってないのに。
なんでそれが“ペナルティー”?
もしや。
またよからぬことを企んでるのか…?
疑惑たっぷりの目で。
黒沢を睨んだ。

