Penalty★Game


無理矢理言わす、って…。

黒沢、なに考えてる…?





チラリ、と鏡の中の黒沢に視線をやると。





「…………………………」

「…………………………」





目が合った。





言葉は発されない。

だけど満面の…いや。

真っ黒いオーラを纏い、黒沢は口元を緩ませた。





…怖ッ!!

黒沢、怖ッ!!

何を言われるのか。

想像しただけで寒気がしてきた…。





「と、とりあえず用意するからッ!!ねッ!?」





鏡越しに黒沢にそう訴えるけれど。

黒沢はニヤリ、と。

悪魔の微笑みを見せるだけ。





もー…、カンベンして。





肩から背中に感じる自分の物じゃない体温が。

恥ずかしくもあり、心地よくもあり。

どうしていいかわからない感覚が私の中でグルグルしていた。