Penalty★Game


いやいやいやいや、黒沢クン。

それは独り言なの。

たまたま聞いてた黒沢が気にすることじゃないんだってば。

その前に。

離れようよ。

そんな近付いてするような話じゃないし、ね?





「ひ、独り言だから…」

「独り言でも自分の名前が出れば気になるだろー?」

「でも…」





言えるわけないじゃない。

だって。

それは。

私が黒沢のことを考えてたって。

本人に言ってしまうことになるんだから。





「…言わないなら、無理矢理言わすけど」

「えッ!?」





ボソッと黒沢が呟いた言葉は。

色をつけるなら、やっぱり黒。

真っ黒。

思わず真横にある黒沢を見てしまうような。

背中に悪寒が走るような言葉だった。