Penalty★Game


「ちょ…ッ、黒沢ッ!?」




そして黒沢は。

私の肩に自身のアゴをのせてきた。





ちょ、ちょ、ちょっ!!

近い、近い、近いッ!!

何この距離感!!

真横向いたら黒沢の顔とかありえないッ!!

しかも。

こんな近くで話なんかされたら。

み、耳に息が…ッ!!





心臓がバクバク踊り出す。

普段は低い体温なのに。

熱が出たかのように身体の中から熱くなる。





自分の体なのに。

自分自身がついていけてない。





私がそんなことを思ってるなんて気付くはずもなく。

黒沢はそのまま言葉を続けた。





「さっき、黒沢がねー…って言いかけたじゃん」

「…ッ!!」

「アレって、なに?」