そんな私にはおかまいなく。
会話の内容とは全くかけ離れた。
真剣な表情のかけチャンといっちが話を続ける。
「悠もよくガマンしてるよな。
自分の彼女相手にホッペにチューだけなんて」
「ホント」
「いっちなら即ヤリ確定」
「おいッ!!人聞き悪いこと言うんじゃねぇ!!」
「いっち、サイテー」
「ちょっ…里佳チャン!?」
里佳は笑ってるけど。
笑えない。
笑えるわけない。
だって黒沢と…だよ!?
ありえないし!!
つきあってるけど(仮)だし。
不意打ちみたく、キ…キスもされちゃったけど。
そこまでする必要はないでしょ!!
黒沢と、なんて。
「絶対ありえない!!」
心の叫びだったはずが。
しっかりと声に出てしまった。

