この声は…。
振り向くと。
その影は予想通りの人物…。
いっちとかけチャンがニヤニヤしながら立っていた。
「…別に面白くなんてないし」
面白がってるのはいっちとかけチャンじゃん。
ニヤニヤニヤニヤしちゃってさ。
「で?なんだって?」
いっちが右側に。
かけチャンが左側にきて。
私はニヤニヤしてる2人に挟まれる形になった。
…なにこの顔。
黒沢から何か聞いてんのかな。
なんだか意味ありげな顔を見せる2人には。
イヤな感じしかしなくって。
土曜日の話はしない方がいいな…。
なんて。
心密かに思っていたのに。
「花、黒沢クンと土曜日デートだってー」
「ちょっ!?里佳ッ!?」
しっかり里佳がバラしてくれた。

