Penalty★Game


「ちょっ…待ってよ!!私の都合は!?」





そう言った私に黒沢は。

呆れたような顔を見せた。





「予定なんかねぇだろ?」





むぅ…。

確かにないけどさ…。

ないけど!!

そんな言い方しなくてもよくない!?

ひょっとしたら。

黒沢の知らないところで予定ができてるかもしれないじゃん!!





なんて、心の中で叫んではみるものの。

実際は黒沢の言葉に反論できるものがないのが虚しい。





いくらペナルティーとはいえ。

なんか納得できない、

なんか腑に落ちない。





モヤモヤモヤモヤ。

なんかスッキリしないままでその場で足を止めたままでいると。





「じゃ、そーゆーコトで」





目を細めて口角を持ち上げた黒沢が。

ポンポン、と私の頭に手を乗せた。