Penalty★Game


桜の花びらが舞っていたあの日。

黒沢とゲームを始めたあの日。

黒沢が私の(仮)彼氏になったあの日から。

一緒に帰ったり、帰り道に遊んだりしたことはあったけど。

休みの日に会う、なんてことは一度もなかった。

そんなこと、考えたこともなかった。

それなのに。





「なんで?」





疑問がそのまま口から出てしまう。

でも。

私の疑問に対して。

黒沢の口から出た言葉は。

到底納得できるようなものじゃなくて。





「ペナルティーなんだから拒否権なし。OK?」





人の都合なんかおかまいなし。

“ペナルティー”という言葉で括った。

俺様全開な言葉だった。