桜の花びらが舞っていたあの日。
黒沢とゲームを始めたあの日。
黒沢が私の(仮)彼氏になったあの日から。
一緒に帰ったり、帰り道に遊んだりしたことはあったけど。
休みの日に会う、なんてことは一度もなかった。
そんなこと、考えたこともなかった。
それなのに。
「なんで?」
疑問がそのまま口から出てしまう。
でも。
私の疑問に対して。
黒沢の口から出た言葉は。
到底納得できるようなものじゃなくて。
「ペナルティーなんだから拒否権なし。OK?」
人の都合なんかおかまいなし。
“ペナルティー”という言葉で括った。
俺様全開な言葉だった。

