Penalty★Game


とは言えジャンケンはジャンケン。

勝負は一瞬。





「「…ポンッ!!」」





あっという間に決着がついた。





「…フッ」

「…むぅ」





目の前には2つの手。

そして。

鼻で笑った黒沢と、口を尖らせた私。





…結果は言わずともわかるはず。





「俺の勝ち」

「………………」





神様。

何を言われるかわからないこーゆー時に。

なんで勝たせてくれないのでしょうか…。





なんて。

一瞬思ったりもしたけど。

自分の勝負運の弱さに。

思わずため息が漏れそうになった。





でも、そんなことより。

この後何を言われるかわからない恐怖感の方が勝って。

背中にツツッと悪寒が走った。