Penalty★Game


「なにすんのッ!?」





この間といい昼休みといい。

コイツ、なんで勝手にキスするの!?

セクハラだよ、セクハラ!!





口からは文句しか出てこない。

でも熱くなった身体を誤魔化すことはどうにもできなくて。

黒沢と目を合わせるのが恥ずかしくて目を逸らした。





逸らしたのに。

それでも視界の端に入ってる黒沢が。

「それがなにか?」と言わんばかりに言葉を発した。





「キスしただけですケド?」





黒沢からのキスはこれが初めてじゃない。

でも。

なんでされるのかわからない。





「なんでするのッ!?」

「…したかったから?」

「なにそれ!!」

「言葉そのまんま?」





ハハッと軽く笑った黒沢は。

若干イラついた私のことなんて気にもせずに言葉を続けた。





「花、勝負しようぜ」