Penalty★Game


どう見ても私には。

黒沢のその笑いが黒いオーラを纏っているようにしか見えなかった。





「き…着るからあっち向いててよッ!!」

「減るモンじゃねぇだろ?」

「いーからッ!!」





私は。

黒沢の真っ黒い笑顔に背を向け。

ワイシャツのボタンを留め。

手近なとこにあった部屋着のハーフバンツを履い
た。




怖かった。

黒沢の何かを狙っているような強い瞳に。

吸い込まれてしまうんじゃないかって。





あのまま。

目を合わせてたらやられてたかもしれない…。





ゾクリ、と。

背中に感じた悪寒を振り払うように首を振ったその時。





コンコン、とドアをノックする音がした。