Penalty★Game



「痛ッ!!」

「いーかげんなんか着ろっつーの」





いやいや。

アナタが変なコトするから着れなかったんでしょ!?

私が好きでこんなカッコしてるような言い方しないでよ!!





「あのねぇ…ッ!?」

「いつまでもそんなカッコでいたら…」




一言、文句を言ってやろうとした私の声と。

黒沢の声が重なった。





「え、今…」





“何て言ったの?”

そう続けようとした私の声は。

黒沢の声に掻き消された。





「今度は逃がしてやんねぇからな」





目の前にある黒沢の顔は。

目を細めて意地悪そうに笑ってる。

でも。

私には笑っているようには見えなかった。