スイート キッス

私の席は類ちゃんの隣で通路を挟んで右隣が蓮。

蓮の隣は齋藤君。


「あ、梨香ちゃんいたぁ」
「蓮もいんじゃん!」

「あ悪い。」

「ゴメンね。」

私達がそう言うと2人は席に座った。


「あ、梨香ちゃんさっきありがと、気使ってくれたんだよね?」

「あ、蓮が。」

「そうなんだぁ」


私達はドイツに着くまでこんな感じの会話を続けていた。

「やっと着いたぁ!」

大きなあくびをしている類ちゃん

「よーし、行くぞ類!」

齋藤君が類ちゃんの肩を抱いてそう言った。

類ちゃん顔真っ赤。

「おい、行くぞ?」

「うん」

蓮は私の手を握って歩きだす。

「ホテルに着いたら自由時間だろ?齋藤がホテルのプールに行きたいんだと。」