スイート キッス

類ちゃん…齋藤君のこと好きなんだ……


「類ちゃん、齋藤君のこと好きでしょ?」

「ちょっ…梨香ちゃん何言ってんの!」


分かりやすいなぁ……

「協力するよ。」

「…ありがと!」

類ちゃんはそう言って私に抱きついた。

「わっ!」

「なんだよ、類キモイな」

「なっ!」

類ちゃんと齋藤君はバスの中でも口ゲンカしてて、本当に仲がいいんだなと思った。


「ほら、行くぞ。」

「あ、蓮2人は?」

「いいんだよ。」

「ドコに行くの?」

「はぁ、本当に話聞いてないんだな。」

はい……

「飛行機来てるから乗るに決まってんだろ。」

「はぃ……」

私達は飛行機に乗って自分の席を探した。

「ここじゃね?」

「うん」