「………」

蓮は無視してる。

「蓮?」

「あ、一条蓮君だよ。」

桐生君が言った。

「蓮君かぁ、よろしく!」
テンション高いなぁ……

ってか蓮どうしたんだろ……

「蓮……?」

「………」

「どうした?一条?」

桐生君も心配そうに言った。

「蓮…」

「……んなよ。」

「「「は?」」」

ガバッ!

「ひゃあッ」

「他の奴と喋ってんな。」
蓮は私の事を抱きしめて耳元でそう言った。

「蓮、離して?」

!?

突然首筋に痛みが走った。
「何!?」

「魔よけ。」

「はぁ?」

「いいから。」

「ってか本当に離して!皆いるから!」

「あぁ、ゴメン。」

「あのもういいですか?」


桐生君が言った。

「ゴメン。」

私のドイツ旅行はどうなるんだろう……