「……やめて!」

山田の顔が段々近づいてくる。

「おっと、おとなしく僕のものになれば手荒な事はしないから……」

「…お前なんかに梨香は渡さねぇよ、こいつは俺のものだからな。」

「蓮!?」

そこには少し息切れしてる蓮が立っていた。

「お前ら付き合ってんの?」

「だったら何?」

「俺は諦めないから。」

山田はそう言い残すと体育館裏から去っていった。

「ったく、世話がやけるな。」

蓮はそう言いながら私の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「きゃっ」

「帰んぞ。」

「うん。」

蓮、大好きだよ。