「ねぇ、さっきの見た?あの女の子可哀想じゃなかった?」

「あぁ、嫌がってたしね」
廊下を歩いている女子がそんな事を話しているのが聞こえてきた。

「ねぇ、その女の子ドコ行ったか分かる?」

「えっと、あの、体育館の方に行きました。」

「ありがとう。」

お礼を言って走りだす。

体育館の方に行くと

「きゃあッ」

梨香の声だ!

どこにいる!?

「いやっやめて!」

体育館の裏から聞こえてくる!

俺は体育館裏まで全力で走った