スイート キッス

「…安倉梨香」

私はボソッと呟いた。

「へぇ、可愛い名前だね今日の放課後体育館の裏に来てくれないかな?」

「あ、僕は山田っていうんだ、よろしくね。」

男子のうちの1人がそう言った。

「……何か様?」

「無愛想な所も可愛いね」
山田はそう言ってキモイ笑顔を見せた。

「……行かない。」

「絶対行く事になるよ。」
「は?どういう意味?」

「そのうち分かるよ。」

そう言うと男子数名は廊下から去っていった。

……意味分かんない。

私は教室に戻った。

山田とかいう奴は同じクラスだったらしい。

どうでもいいけど……

どうやら今日はテストがあるらしい。

ちなみに順位は明日出るらしい。

早くない?

「はーい皆さん席に着いて」

担任が来た。

そして、テストが始まった。

私は小学生の頃からずっと成績は1位でキープしてきた。

「はい、終了です。今日はこれで終わりです。皆さん帰りましょう。」