「じゃ、戻るか!」

「だね―…!」

教室に戻る途中
やっぱりみんな瑞穂を見ていた


「スマイル王子―!こっち向いてぇ―!」

「ど―したの?」

瑞穂がニコッッと笑って振り向くと
すごい悲鳴に近い声が聞こえてきた

瑞穂―…ほんとに王子様みたい・・・。

私―…隣にいちゃダメかな・・・?


離れようとした時瑞穂が私の腕を掴んだ

「今、俺の隣じゃだめって思ったでしょ?」

「え―…っなんで知って・・・っ

「分かるっつ―の!七海は俺の傍にいてほしいの・・・。嫌ならいいけどね・・・。」

・・・そんな事 期待しちゃうでしょ?
また・・・分かってるのに―…っ。

「ナナミトハイッショウトモダチ」

幼い小5の時
瑞穂が私に言った事を覚えてる―…。

今だに・・・
瑞穂は私を((((友達))))として
必要としているんだもんね―…?