偽りの my lover

 




「いつも1人で残ってるの?」




あたしが頷くと後藤くんは

"へえ"なんて言いながら

あたしの席の前に座った。


後藤くんが振り向くから近い。




「寂しくない?」

「…ちょっと、ね」




ドキドキして目が見れない。


なんだろ、変だよ。




「じゃあ俺もこれから来るよ」

「え?いいよ、大丈夫!」

「いいの。2人だけの秘密、ね?」




そう言って後藤くんは笑った。