「っん……」




真っ暗な景色の中、

綺麗な光りがたくさん。




「あ!」




ようやく焦点が定まったのか、

あの綺麗な光り達は

町の電灯とかだって気付く。


ふと、隣に投げ出されていた

携帯のディスプレイに目を向けると

もう6時を上回っていた。



俺どんだけ寝てんだよ……


昼休み、屋上で少し眠っただけだった。


それなのにもう6時過ぎだなんて。



俺は握り締めていた携帯を

ポケットの中に仕舞い込むと、

急いで屋上の階段を駆け降りていく。