偽りの my lover

 




「俺さ、寝ても寝ても眠たいの」




そう言ってあたしの隣を

歩く後藤くんは新鮮で。


滅多にあたしは

人と一緒に歩かないから。




ついさっき、後藤くんが

送るって言ってくれたんだけど

素直じゃないあたしは否定しちゃって。


校門まで一緒に帰ることになった。



なんか久しぶり。

学校の人とこうして会話するの。


だからかな?

すごい楽しいんだ。