「あー、さっみー・・。」 コートにマフラー、手袋そして帽子すべてベースが黒のものをまとった不審者。・・みたいな人間がふと立ち止まり上を見る。 もう冬か・・・ 悲惨な姿の木をみて季節が変わったことにきづいた。 ハァ・・・と白いため息をはくと下をむいて歩き出す。 ―――下、むくとあったかい。 「ほんとかよ・・」 そんな声も誰にもとどかないまま彼はいつもの場所にむかって歩き出す。 下をむいて。