【BL】だいすきな青へ-Lost Memorys-




20XX年1月9日


最近、家じゃ寝たくても寝れねぇのに、学校じゃ眠くなる。

独りじゃないことに安心してんのかな。

なんて考えながらうとうとしてたら、携帯光ってることに気づいた。

授業中だけど気にすることなく確かめて、めちゃくちゃ後悔した。

眠気なんて一瞬で吹っ飛んだわ。

着信三件とメール一件。


frmn:y.xxx-……………

sub:無題

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何で電話出ないの?

学校だから気づいないのかな。

電話折り返せとは言わないから、

メール返事ちょうだい。

          結也



「――…っ」

思わず携帯を投げそうになった。

ここが学校じゃなかったら、ましてや授業中じゃなかったら壊してたかもしんねぇ。

なんで俺のアドレス知ってんだよ。

俺は理人に六限目トイレ来いって絵文字ひとつないメールを送った。

理人と目が合えばあんな素っ気ないメール送ったのに、ニヤっと笑って教室を出て行った。

五限目が終われば俺もトイレ直行。

「なに、ヤりたくなった?」

「違げぇよ。」

「あっそ。」

相変わらずにまにま笑う理人に携帯を押し付けた。

メールを読んだ理人は眉間にシワを寄せた。

「………で?」

「俺のアドレスを結也さんに教えたの……、お前じゃねぇよな?」

「結也さんへのお前の態度みてて、連絡先教えるほど馬鹿じゃねぇよ。」

別に教えてたからどうって訳じゃねぇけど。

結也さんの情報網なら俺のアドレスくらい簡単に手に入るか。

「一昨日、結也さんと会っただろ?」

「うん。」

「あれ、俺と待ち合わせしてただけだから。」

「ふーん……。」

なんで結也さんが居たかなんてもうどうでもいいよ。

理人はトイレを出て行こうとする俺の腕を掴んだ。

「結也さんな、琉生は元気?ってしか聞かなかった。他は何も聞いてこなかった。」

「……………。」

「逆に俺が結也さんに琉生とどういう関係ですかって聞いたら、大切な人って言ってた。」

「…っ、」

「でも、俺は嫌われてるからって泣きそうな顔してた。」

――――お前らこのままでいいの?

理人の言葉が頭から離れねぇ…。

このまま?このままって何?

今の俺と結也さんの以外の関係って?

あの頃みたいには戻れない。

…………出来ることなら、結也さんと出会う前に戻って。

また1からやり直したいよ。