20XX年11月15日
今日は学校休んだー。
昨日、親父めちゃくちゃ機嫌悪くて。
良く分かんねえけど殴られた。
額切れたみたいで血ぃ出てきたけど、まったく遠慮ないね。
汚れるだろって蹴られたよ。
じゃあ止めろよ。
「もう、止めて!!」
美里が泣きながら止めるけど、女の人の力じゃ到底適わないから振り払われる。
でも、美里も諦めねぇの。
もう良いよ……。
危ないから下がってろって。
なんか視界ぼやけだして、ヤバいかも。
早く貴央帰って来ないかな。
なんて呑気に考えてた。
意識朦朧としてたけど、鈍い音と美里の悲鳴ではっきりした。
親父が美里を殴った。
「…ッてめぇ、何してんだよ!!!」
「うるせぇ、クソガキ!!」
柴崎家荒れ放題。
リビングぐちゃぐちゃだったし。
美里が連絡したらしくて、貴央帰ってきてなんとか落ち着いた。
貴央と父さんが別室で話してる間、美里に手当てしてもらった。
「ごめんな。痛かっただろ?」
「何で琉生が謝るのよ…。本当なら母さんが守ってあげなきゃいけないのに。琉生ごめん。ごめんね……、」
そう言ってめちゃくちゃ泣くの。
「もー、泣くなよ。可愛い顔が台無し。」
「…………琉生、色んな女の子にそんな事言ってるの?」
「…………美里とかんなだけだよ。」
俺はマザコンなんでしょうか。
でも、普通に可愛いし。
ふわふわしてる所がかんなと似てる。
なんで親父なんかと結婚したんだろーね。
「もうさ、親父と別れなよ。」
その方が幸せになれるよ。
美里まだ39歳だし大丈夫だって。
そう言っても美里はいつも曖昧に笑うだけ。
大人って意味分かんねえな。


