僕はそのあと高校最初のホームルームを終えて、窓から景色を眺めながら帰りの準備をしていた。 クラスの生徒は次々教室を出て行く。 コトン… あっシャーペン落ちた。 僕は取ろうと身をかがめた。 ー…それより先に誰かがシャーペンを拾ってくれた。 「はいっ」 その声に僕はゆっくりと頭をあげたー…