銀色幻夢

それを感じたのだろうか。


白弥は私の顔を上げて、瞳を見つめる。


涙で腫れ始めた酷い顔を見詰められ、余計に泣きたくなった。



―――うぅん、違うよ。


私は、私の中にあるもう一つの自分を、見詰められるのを恐れてる。


まるで、罪人みたいに。


それなら、私を見詰める白弥は、神か、仏か。


どちらにせよ、私と白弥は、段々と対象的なモノになりつつあるような気がしてならない。



将又、段々と白弥に近づいているのを恐れてるのか。


今の私には、わからないけれど。