「あ……っ、や、だ、なん……で…………っ! いや…、いやぁ――――ッ!!!」 …叫び。 耳を劈くような、自分の声。 グラグラと目の前が揺れてる。 ―――刺したんだ。私が。 血の臭いと、紅く染まる幼なじみと、人を刺した手の感触が。 私を、壊していく。 底の無い沼に引きずり込まれるような、何とも言えない恐怖。 誰か、私を――― 私を、引き上げて………