眩しい光が洞穴に差し込み、私は目を覚ました。 服は着ていない。慌てて周りを見渡せば、木の実の残骸の近くにまとめて置いてあった。 (―――私は、なんで…) 昨日、白弥に身を任せてしまったのだろう。 隣で寝息をたてる銀髪の男を、じっと見つめる。 無防備に眠るその顔は、憎らしい程に綺麗で。 「……どうして、白弥は私を選んだの?」 銀の髪を撫でながら、ぽつりと言う。