桜、月夜、愛おもい。




どんなに好きでも。



私と凛桜の間には、絶対に越えることの出来ない『壁』って言うものがあって。



それはとても薄くて。

すぐ隣りにいると錯覚させられる。


でもとても丈夫で。

肌のあたたかさを感じれても、腕の中のぬくもりは感じられない。



ねぇ。凛桜。


私達はそう言う距離にいるの。



触れられるのに、触れられない。

あなたを心から感じられないの。



あなたは確かに、そこにいるのに。





確かに、私の隣りに存在しているのに…。