桜、月夜、愛おもい。



そんな目しなくても…。


私はお返しに漫画を取り上げた。





「んで?」


漫画を取り上げられてムスッとしたままの顔で、咲菜は言った。


結構恐い。

漫画取らなきゃよかったかも…。今さら遅いけど。



「で、って?」


私は少々怯えながら、首を傾げる。

咲菜はまた溜め息。


「何か、悩みあるの?」

「………」



言葉に、詰まった。