桜、月夜、愛おもい。



鼓動が早くなっていく。


冷や汗が吹き出る。



―――嫌な予感がする。





「…」


私はそれを手にとった。


それは真っ白な封筒の手紙だった。



震える手で封を開ける。



中には、封筒と同じ、真っ白な便箋が入っていた。



「…っ…」


呼吸が乱れる。

頭の中で、警鐘が鳴り響く。


早く、早く、早く、早く、早く!



私は便箋を開いた。