桜、月夜、愛おもい。




家に着くと、お腹が空いたと言う美樹ちゃんの言葉で、お昼を作ることにする。


「凛桜は美樹ちゃん見てて」


美樹ちゃんの面倒を凛桜に任せて、冷蔵庫を開けて食材確認。


鶏肉と玉葱と卵と…ケチャップもあるから、オムライスにしよう。


そう言えば、さっき撮った写メ見てみよっと。


ケータイを開いて、見る。



「………」





「もう長くないんでしょ?」

「うん…」

「ちゃんと説明して。私が後からお姉ちゃんに出来るように」

「…分かってる」



「オムライス出来たよー!」





真実って、案外すぐ近くにあるもの。


震える指の先。

気付かないうちに、持っていたりする。