桜、月夜、愛おもい。




ご飯と目玉焼きとスープをテーブルに並べ終わった時、お母さんがバタバタとリビングに入ってきた。

美樹ちゃんはまだニュースを見ている。



「お母さん、早く食べなきゃ遅れるよ」

「はーい!ちょっと待って」


髪を梳かししながら、お母さんは席についた。

「いただきます」と手を合わせて、急いで食べ始める。


食べ終わると、急いで食器をさげてリビングを出て行った。



「明菜さん忙しいね~」


美樹ちゃんはそう言うと私の前に座った。

そして、いつの間に持ってきたのか、カフェオレを美味しそうに飲んでいる。


私は「そうだね」と返して、空になった食器をさげた。