私は一息おいて、口を開いた。








「・・・ここは、どこなの?」


「・・・」


「・・・」








沈黙がしばらく続く。


もう一人の私は、考えているのだろうか。


上の空に、見える。








「ここは・・・」




もう一人の私が、突然口を開いた。





「う、うん。」



「・・・死後の、世界なんじゃん?」

「・・・」

「・・・」







また沈黙が広がった。






「・・・そんなことは、わかってるよ」


「・・・そうね」







もう一人の私もわからないらしい。



まぁ所詮私だもんな。



わからなくて当然か。


逆にわかったら怖い。