第三章 ―記憶のパズル― 「・・・よし」 もう一人の私は決心したのか、ゆっくりと深呼吸をしたあと、そうつぶやいた。 記憶の欠片を 拾い集めて 繋げたパズルには いったい何が描かれているのだろうか・・・ 不安と期待が入り混じり、胸が高鳴った。 「まずは・・・一番幼い頃の記憶、ね。」 「うん」 妙な空気が、私たちを包む。