私たちはしばらく途方に暮れていた。 360度ただの闇だし、歩き回るのもなんだか怖い。 ここから抜け出すことはできないのだろうか。 「ねぇ」 もう一人の私が暇になったのか、喋りかけてきた。 「ん?」 「あんたってさーなんで私作ったの?」 「・・・え?」 「私さー自分で言うのもなんだけど最低じゃん?」 「・・・」 「なんで?」 私は私に追い詰められてる。 だってそんなこと・・・私にも・・・ 「わかんない」