第一章 ―言葉― 「死ねば」 気がつけば口をついていた、残酷な言葉。 頭は真っ白だ。 ただ眼鏡をかけた、いかにも陰湿な女が下をふいてるのをぼうっと眺める。 「死ねばいいじゃん。死にたいんでしょ?そんな顔してるよ、あんた。 誰も悲しんだりしないから、早く死んでよブス。」 すらすらと言葉が口からこぼれる。 頭がどんどん真っ白になる。 口元は自然に笑みを浮かべてる。 不気味なくらい、快感。