高校の時のトモダチと離れ離れになってしまったため、大学生になって1番に努力したのは「新しいトモダチを作る」事だった。


 大学生活において、独りぼっちになることは苦痛な事でしかない。


 何も分からない、知っている人がいない土地で、独りで生活していけるほど人間は強くないと思う。少なくともアタシには不可能だ。


 どんな人が好まれ、どんな人が嫌われるかは、これまでの18年間である程度は分かってきているつもりだ。


 人間は「自分とは違う性質」の者を排除していく傾向にあることを、18年間生きてきた中で学んだ。だからアタシは突拍子もない事をすることだけは避け、周りと同調していく事だけを考え続けた。