何度でも君を・・・

すると、零の大きな瞳から涙が溢れた。





「え!?零!?あたし、なんか言った!?」





あたしは予想外の出来事にパニック。



その間も零の瞳からはぽろぽろと涙がこぼれていて。




ようやく零の口が開いたと思ったら。




「……舞ぃ。よかったね……」




「…へ?なにが??」




あたしはわけがわからなくて混乱していた。



それなのに、男2人は余裕の笑みしか見せてこない。




「だから、記憶…戻ったんでしょ??」



「あっ!!そうなの!ちゃんと思い出したよ!零も優真も瑠理も滝松君も…日向君も!!」




あたしがニコニコと話すと、日向君がにやっと笑って言った。



「じゃぁ、優真とは寄り戻したんだ??」




「え゛っ!?……まぁ…うん…」



「じゃぁ、あたしが行ったときには記憶戻ってたってこと!?」




あ……零の勘違い…………。



「えっと…そのときは記憶戻ってなかったっていうか…」




「はっ?じゃぁなんで抱き合ってんのよ!?」




「えっ舞ちゃんと優真、付き合ってないのに抱き合ってたんだ?」




「えっと……」


あぁもうどんどん誤解が生まれていく……。