何度でも君を・・・

「あっやべぇ。もうこんな時間だし」



優真が時計を見て言った。




あたしもつられて時計を見たら…





「…7時…!?」





もう家に帰ってからそんなに時間がたってたんだ。





「じゃぁ、俺帰る」



「あ、うん。あたしも玄関まで行く」



優真が立ち上がり、あたしも立って部屋を出た。



部屋を出たとたん、零の部屋から激しい言い争いの声が聞こえた。




「…怖いな」



優真がちらっと零の部屋を見ながら言った。



「零は、キレたらやばいからね…」




さっきから聞こえるのは零の怒った声と、日向君の焦ったような声。



「千里は何してんだよ…」



「…浮気的なことしたんじゃない?」




「ありえるかもな」



あたしたちは、階段をそそくさと下りた。