何度でも君を・・・

「あたしも…優真のこと大好きだよ」



「ほんとに??こんな俺でもいいの?」




「どんな優真でもいい。優真じゃなきゃだめなの。」




「俺も舞じゃなきゃ無理だ。」




その後は、嬉しくて号泣してしまったあたしが泣き止むまで、優真はずっと側にいてくれた。




あたしが泣き止んで、顔を上げて優真を見ると、優真もちょっと涙ぐんでた。



「あは、優真泣いてる!」



「泣いてねぇよ」



「嘘つきー。泣き虫!」



「泣き虫はお前だろ」



あたしたちがそんな平凡で幸せな会話をしていると、部屋の外からだだだだっと、さっききいた音がきこえてきた。




「「…また?」」



だけどあたしたちが予想していた出来事はおきなくて、かわりに、


「零!!!!」


という声と、ドアを開ける音がきこえた。




…………。




「今のは、日向君の声だよね…。」




「あぁ…何してんだ?アイツ…」




気になったけど、あんまり深く考えないことにした。