あたしの頭は真っ白。
なにが起きてるの…?
「俺は大丈夫だって。それより舞の方が大事。大丈夫か??」
そのまま優真君はあたしの背中をぽんぽんっと優しく叩いた。
なんだろう…この気持ちが静まってく感じ。
なんか安心できるような…
でも、あたしの心臓はまだバクバク。
あの優真君に抱きしめられてるなんて…!
いまだに信じられない!!
「あ、あの…」
これ以上は心臓がうるさすぎて耐えられない、と思ったとき。
ダダダダッッ
「え…?」
優真君が言ったのとほぼ同時にドアがガチャっと開いた。
そう。この状況で…開いてしまった。