「八つ当たりじゃねーよ。八つ当たりしてんのはお前だろ?」
「はぁ??何人に押し付けてんの?あんたらって、あたしをどーにかしたら優真君が振り向いてくれるとでも思ってんの?バカでしょ。そんなわけないって。てか優真君に好きな人がいるかもし、いないかもしれないし。どっちにしろ優真君に告ってみなきゃわかんないじゃん」
「何偉そうに語ってんの??お前誰目線だよ」
「あんたに言われたくないね。てか告白もできないわけ?あ、だからあたしに当たってるんだ。チキンだね。」
あたしって、怒ったらずっとしゃべり続けるんだ…。
今初めて知った。
「はぁ…!?もう頭きた。さっさとヤろーぜ」
今まであたしをしゃべっていた女がそう言ったら、他の女はどんどんあたしに近づいて来た。
「何。何する気…」
あたしがそう言った瞬間、お腹にすごい衝撃を受けた。
「…いっ…」
痛くて声が、出ない。
あたしは地面に倒れた。
その後はずっと汚い言葉をかぶせられ、殴られ、蹴られた。
それは、人目につかないお腹や、腕や、太ももばかり…。
あたしは抵抗しようにも痛くて体にチカラが入らない。
せめてこれでもと、あたしはあたしを痛みつけている女達を睨んでいた。
すると、1人の女が言った。
「何?その目。ウザいんだけど」
それから、あたしの顔を蹴ろうとした。
…が、もう1人の女が止めに入った。
「やめな。顔はダメだろ。すぐ分かる。」
顔は助かった。
けど体中が痛い。
「じゃぁお腹でがまんする~♪」
そういいながら、あたしのお腹を蹴った。
女とは言えないすごいチカラだった。
あたしの意識はそこで途切れた。
