「…で、あたしをここに呼び出して何が言いたいわけ??」
はやく用件を言ってほしい。
用件なんてないのならはやく優真君のところに戻りたい。
「何が言いたいって?そりゃぁ~優真に近づくなってことだよ」
1人の女がはっと笑って言った。
「そんなのムリ」
あたしだって優真君のことが好きだもん。
「はぁ??お前、雄輔とも付き合ってるくせに優真とも付き合おうって?二股かよ~っ」
その女があたしの悪口を言ったと思ったら、他の女も一斉にあたしに向かって悪口を言ってきた。
「堂々と二股?まじないわ~」
「最低だよね~。なんでこんな女に近づかれてんのかね」
「優真も雄輔もかわいそう!」
あたしはだんだんイライラしてきた。
っつか二股じゃないし。
勝手に変な噂たてないでよ。
「…二股してないし。優真君とは付き合ってないし。雄輔とも付き合ってない。何言ってんの?てかあたしが別れようとしてんのに雄輔がしつこいだけじゃん。第一、あんたたちに関係ないでしょ?用件はそれだけ?それだけなら帰るけど」
あたしは溜まっていたイライラをすべて言葉とともに吐き捨てた。
「はぁ??何コイツ。頭おかしいんじゃね?」
1人の女が言った。
「頭おかしいのはあんたでしょ?」
あたしはその女を睨みながら言った。
「は?つかお前が優真に近づくからまわりは迷惑してんだよ。雄輔もな」
ぶっちゃけ、雄輔なんてどーでもいい。
てか最低。
「だから近づかないなんてムリって言ってるでしょ。てか何?自分らが優真君に近づけないからってあたしに八つ当たりしてんの?」
こんなのただのねたみだ。
あたしはこんなのに付き合ってらんない。
