何度でも君を・・・



雄輔がこの人達に関係してるっていうの??




あたしは会話の内容に集中した。







「あ~こっちは準備OK!そっちは?あ、じゃぁもうヤッちゃっていい?OK~楽しませてもらうからぁ~」






なんの準備?



雄輔とはどういう関係?




そっちって何?



何を“ヤる”の?






疑問だらけが頭の中に浮かぶ。





でも、1つだけわかることは、この人達は、あたしのことをあまり良く思っていない。




むしろ、嫌っている。






電話を切ったその女子は、あたしを見て楽しそうに笑う。





「あんたって、バカだよねぇ??あ~んな呼び出しにノコノコ来ちゃってさ?」





あたしは朝下駄箱に入っていた手紙を思い出す。





「あれなんだと思ったわけ?告白??」




周りの女子がげらげら笑う。




「うっわ。自意識過剰なんじゃね??」




「期待しちゃって残念でした~」




「自分モテるとか思ってた?」




「まじウケんだけど~」






…すべて、謎が解けた。




その人らが屋上に来たときから、嫌な予感はしていた。





だが、ここで繋がっているとは。




予想もしなかった。






この人らはあたしをよく思っていない。




それは何故かというと、あたしが優真君と一緒にいるから。




この人たちはみんな、優真君のことが好きなんだ。




そしてちょうど、優真君のことを良く思っていない雄輔と手を組んだ。




どこがどーなって協力したのかは知らないけど。