「………雄輔がっ関係してるみたいなの…」
「…は?あの元カレ?」
「うん…。」
言っちゃった…。
これ言ったら、優真君に何が起こるかわかんないのに。
なんで言っちゃったんだろう…。
「で?てか最初っから話せよ」
優真君に言われて、もう言い逃れはできないと思った。
「…話すよ」
あたしはさっきの出来事を思い出した。
――――――――
屋上に行ったら、まだ誰も来ていなかった。
まだ来てないのかな…?
あたしは躊躇なく屋上の中まで入り、そこで誰かもわからない人を待っていた。
するとすぐに、
キィ…と音がして屋上の扉が開いた。
そこから入ってきたのは見たことがある女の子。
名前は知らない。
けど、優真君のクラスの子だというのは知っている。
あたしは黙って彼女たちを見ていたら、彼女たちはあたしのほうに近寄ってくる。
え、何…?
「あんた、天野舞よね?」
「そうですけど…」
あたしが答えると、5人いたうちの1人が笑い出した。
「あははっまじバカじゃねぇの??」
その1人の子を見てみんな笑い出す。
あたしはその子たちの笑っているわけが知りたくて、しばらく黙っていた。
すると、携帯の着信音が鳴った。
「もしも~し。雄輔??」
あたしは耳を疑った。
ゆ う す け ?
それは、あたしの最低な元カレの名前。
